FXは平日なら24時間取引できる!勝ちやすい時間帯や避けるべき時間帯を解説

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FXの取引をするなら、できるだけ勝ちやすい時間帯を知りたいと思う人も多いでしょう。

FXは平日であれば、ほぼ24時間取引が可能ですが、時間帯によって値動きの特徴が異なります。

今回の記事ではFXの取引時間の基礎知識や勝ちやすい時間帯、避けるべき時間帯について解説します。

この記事を読めば自分のライフスタイルに合った取引時間を選択し、効果的なトレードができるようになるでしょう。

目次

FXの取引時間

FXは基本的に平日と祝日の24時間取引が可能です。

最初に、FXで取引可能な時間、取引できない時間などの基礎知識を解説します。

FXは平日と祝日のほぼ24時間取引できる

FXは世界中の市場で取引されているため、日本時間の平日と祝日はほぼ24時間取引が可能です。

以下のように主要な市場が順次開かれて取引時間が重なっているために、24時間取引ができるのです。

スクロールできます
市場名開始時間(日本時間)終了時間 (日本時間)
ウェリントン・シドニー市場5:0015:00
東京市場8:0017:00
ロンドン市場17:002:00(翌日)
ニューヨーク市場22:005:00 (翌日)

日本時間の平日と祝日は常にどこかの市場が開いており、取引が途切れる時間はありません。

たとえば、ニューヨーク市場が閉まるころにオセアニア市場が開き、東京市場が閉まるころにロンドン市場が開くという流れになります。

このような仕組みのおかげで、トレーダーは自分の都合に合わせて好きな時間にトレードができます。

クリスマスは欧米市場の多くが休場になる

12月25日は欧米では祝日にあたり、主要市場が休場になり、東京のように開場している市場の取引量も大幅に減少します。

多くのFX会社では12月25日に取引時間が短縮されるため、通常よりも取引できる時間が限られます。

FXには夏時間と冬時間がある

FXには夏時間と冬時間という制度があります。夏時間は日照時間の有効活用を目的としたもので、主に欧米諸国で採用されています。

夏時間は米国の標準時よりも1時間進めた時間で、日本時間ではFXの取引時間が1時間前倒しになる点に注意が必要です。

夏時間、冬時間の一般的な区分は、以下のとおりです。

夏時間3月第2日曜日〜11月第1日曜日
冬時間11月第1日曜日〜3月第2日曜日

なお、夏時間の取引時間はFX会社によって異なります。

土日と元日は取引できない

FXは基本的に平日と祝日のほぼ24時間取引できますが、土日と元日には取引ができません

土曜日と日曜日は世界の主要な金融市場が休場となります。また、元日も世界各国の金融市場が休場となるため、FX取引ができません。

クリスマスと異なり、元日は欧米市場だけでなく日本市場も含めた世界各国の市場が休場となり、完全に取引が停止されます。

時間帯別FXの値動きの特徴

FXの取引では、時間帯ごとに値動きに特徴があります。

6時~8時:オセアニア時間

オセアニア市場はシドニー市場(オーストラリア)とウェリントン市場(ニュージーランド)です。

オセアニア時間とはニューヨーク市場の終了後の朝の6時から東京市場が始まる8時までの時間帯です。

この時間帯は取引量が少ないため、少しのニュースやイベントでも相場が大きく動く場合があります。

これは、オセアニア市場の特徴的なリスク要因です。

たとえば、オーストラリアやニュージーランドの経済指標が発表されると、その影響で値動きが一時的に大きくなるケースがあります。

また、週末に大きな事件やニュースがあった場合、週明けのオセアニア市場のオープン時に相場が乱高下するおそれがあります。

8時~15時:東京時間

東京時間はオセアニア市場に加え、東京、香港、シンガポール市場も始まり、取引が活発になる時間帯です。

日本の経済指標が発表されると、その内容次第で大きな値動きにつながる場合があります。

特に、日本銀行の金融政策決定会合の結果発表時には、大きな値動きが予想されます。事前に指標発表スケジュールを確認しておきましょう。

東京時間は値幅が大きくなりにくく、レンジ相場になりやすい傾向があります。

そのため、エントリーポイントや決済ポイントがわかりやすくなります。

つまり、初心者にとって取引のタイミングがつかみやすい時間帯です。

レンジ相場:一定の価格帯内で値動きが繰り返される相場
エントリーポイント:新規注文時のレート
決済ポイント:決済時のレート

15時~21時:欧州時間

欧州時間はロンドン市場やフランクフルト市場といった欧州の市場が取引を行う時間帯です。

中でもロンドン市場は世界で最も取引量が多い外国為替市場であり、 欧州時間は値動きが最も活発な時間帯の1つです。

欧州時間は欧州の経済指標の発表が集中する時間帯でもあり、その内容次第で大きな値動きが発生する可能性があります。

市場参加者は欧州勢が中心のため、ユーロ や ポンド に関連する通貨ペアの 値動きが大きくなります

全体的に東京時間に比べて値動きが大きいため、利益を狙いやすい 一方でリスクも大きい点を理解しておきましょう。

21時~6時:ニューヨーク時間

ニューヨーク市場は、ロンドン市場に次ぐ世界第2位の取引量を誇る外国為替市場 です。

非常に活発な値動き が特徴で、 ニューヨーク時間はトレードチャンスが多い時間帯として知られています。

ニューヨーク時間には重要な経済指標が多く発表され、特に毎月第1金曜日の米雇用統計には大きな注目が集まります。

ニューヨーク時間は昼間トレードできない人にとっても、利益を得るチャンスが豊富な時間帯です。

ただし、値動きが大きい時間帯は、チャンスでもあると同時にリスクも高いことを認識しておきましょう。

21時から24時くらいまでは取引が活発で、昼間仕事をしている人でもトレードしやすいゴールデンタイムといえます。

FX取引で勝ちやすい時間帯と避けるべき時間帯

これまでの内容を踏まえ、FXの取引で勝ちやすい時間帯と避けるべき時間帯を解説します。

FXで勝ちやすい時間帯

FXで勝ちやすい時間帯は市場の流動性が高く、値動きが活発な時間帯です。

以下の時間帯が特に注目されます。

  • ロンドン市場とニューヨーク市場の重なる時間帯
  • 主要市場の始まりの時間帯

ロンドンとニューヨーク市場の取引時間が重なる時間帯とは、日本時間の21時から深夜にかけてです。

世界の2大外国為替市場であるロンドンとニューヨークが開いているために取引量が増加し、値動きが活発になります。

この時間帯は、主要な経済指標の発表が集中していることが多く、トレードチャンスが豊富です。

また、東京、ロンドン、ニューヨークといった主要市場の始まりの時間帯は市場参加者が積極的にポジションを取る時間帯であり、取引量が増加し、値動きが活発になる傾向があります。

ただし、これらの時間帯は値動きが大きくなるため、リスクも高くなります。

初心者は過度なレバレッジを避け、適切なリスク管理をしながらのトレードを心がけましょう。

流動性:取引の成立のしやすさ
ポジション:未決済のまま保有している注文
レバレッジ:FXで預け入れた証拠金の何倍もの金額を取引できる仕組み

FXで避けるべき時間帯

FX取引では特定の時間帯を避けることで、効率的なトレードができるようになります。

取引を避けるべきなのは、以下のような時間帯です。

  • 主要市場が休場している時間帯(日本の祝日、クリスマス休暇期間など)
  • 取引量が極端に少ない時間帯(日本時間の早朝など)
  • 自分の生活リズムに合わない時間帯

主要市場が休場している時間帯や日本時間の早朝は市場参加者が少なく、取引量が極端に少なくなります。

取引量が少ない状況ではスプレッドが開きやすく、取引コストが高くなりがちです。

また、深夜など自分の生活リズムに合わない時間帯の場合、適切な判断が下せなくなるおそれがあります。

また、疲労やストレスが蓄積すると感情的なトレードに陥りやすくなり、大きな損失につながりやすくなります。

スプレッド:買値と売値の差で、FXにおける実質的な手数料(狭いほどコストが低い)

日本の祝日でもトレードできますが、取引量が少ないと何か起きたときの価格変動が大きくなりがちな点に注意しましょう。

FXの取引時間に関する注意点

最後に、FXの取引時間に関して知っておくべき注意点を解説します。

金曜日は値動きが激しくなりやすい

FXトレードにおいて、金曜日は他の平日と比べて値動きが激しくなりやすい日として知られています。

週末を控えたトレーダーが週末の間に発生するかもしれないリスクを回避するために、ポジションを調整する(決済する)動きが活発になるためです。

また、金曜日には、米国の雇用統計のような主要国の経済指標の発表が集中しています。

これらの指標の結果が予想と大きく異なる場合、相場が急激に動く可能性があります。

初心者は金曜日の値動きが大きくなりやすい点を理解し、以下のように取引しましょう。

  • ポジションサイズを通常より小さくする
  • 適切なストップロスを設定し、リスク管理を徹底する
  • 経済指標の発表スケジュールを事前にチェックし、発表時間帯の取引は慎重に行う

ストップロス:損失の拡大を防ぐ目的でマイナスのまま決済すること。「損切り」ともいう

重要な経済指標が発表される時間帯に注意する

主要国の経済指標の発表時間帯は、相場が大きく動く可能性が高いため、事前に把握しておくことが重要です。

以下は、代表的な経済指標です。

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指標名発表国発表時期
米国の雇用統計米国毎月第1金曜日
GDP各国四半期ごと
小売売上高米国・ユーロ圏など月ごと
ISM製造業景気指数米国毎月第1営業日
日銀短観日本年4回(3、6、9、12月)調査され、翌月発表
ECB政策金利ユーロ圏6週間ごと
ZEW景況感指数ドイツ毎月1回

これらの指標は、その国の経済状況や将来展望を反映するため、市場参加者から注目を集めています。

発表内容が市場予想と大きく異なる場合、相場が大きく動く可能性があります。

初心者の場合は、経済指標の発表時間帯は避けて取引するようにしましょう。

経済指標の結果が予想と大きく異なる場合、損失を被るリスクが高くなります。

経済指標の発表時間帯は、各FX会社のWEBサイトなどで確認できます。

休業日でもスワップポイントは発生する

FXのスワップポイントは市場の休業日であっても発生します。

FXトレードではポジションを翌日まで持ち越す場合、スワップポイントが発生します。

スワップポイントは、2国間の金利差に基づいて計算される金利の受け払いのことです。

スワップポイントは、以下のように受け払いをします。

  • 高金利通貨を買い、低金利通貨を売る:スワップポイントを受け取れる
  • 低金利通貨を買い、高金利通貨を売る:スワップポイントを支払う(マイナススワップ)

たとえば、金曜日にポジション持っていて週明けまで持ち越す場合、土日分のスワップポイントも発生します。

マイナススワップのポジションを持っていると、その分が収益から差し引かれてしまうのです。

そのため、マイナススワップのポジションは、休み前に決済しておいたほうが無難です。

土日も為替は変動している

FX取引は主要国の市場では土日に行われていませんが、中東など一部の市場では取引が行われているため、為替レートは変動し続けています。

土日の為替レートは取引量が少ないため、通常よりも変動が小さい傾向があります。

しかし、週末の間に重大な経済ニュースや政治イベントが発生した場合は、週明けの取引開始時に、これらの出来事を反映して、大きな値動きが発生する場合があります。

予期せぬ値動きによる損失を防ぐため、適切なリスク管理を心がけましょう。

まとめ

FXは平日であれば、いつでも取引ができますが、時間帯によって市場の状況が異なります。

取引量が多く適度な値動きのある時間帯は収益のチャンスが豊富な一方、取引量の少ない時間帯はスプレッドが開きやすく収益もあまり期待できません。

初心者が勝率を上げるにはこうした時間帯の特徴を知り、収益のチャンスが豊富で自分のライフスタイルにも合う時間帯でトレードすることが大切です。

勝ちやすい時間帯にリスク管理をしながらのトレードを心がけ、安定した収益を目指しましょう。

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この記事を書いた人

お金に関する基本的な知識から貯金のコツ、資産形成まで幅広く伝えるメディア「@nextマガジン」の運営を行っています。ここにくれば、お金の悩みが解決できる「お金の広辞苑」を目指して日々記事を公開中です。本当にタメになる情報だけを厳選してお届けします。

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